韓国対外純資産(国際投資ポジション)
チャート
ひと目でわかる
このグループはどんな系列を収めていますか。
実質成長率と対外純資産の残高を、公表された値のまま収めます。成長率は出所で季節調整された系列で、対外純資産は居住者の対外資産から非居住者の国内資産を差し引いた残高です。
対外純残高はどう読みますか。
プラスなら対外純債権国という意味で、対外ショックへのバッファーを測る基礎です。成長率は前期比の流れなので、方向の転換と持続が読みの軸になります。
金融市場にはどんな影響がありますか。
成長の流れは政策と利益見通しの土台となり、対外純残高の厚みは危機局面の復元力を左右します。二つの系列は韓国経済の流れと体力をそれぞれ受け持ち、他の指標の拠り所になります。
詳細情報
概要
定義
KRNIIP とは、一居住者経済が保有する対外金融資産残高から対外負債残高を差し引いた四半期末の残高を、変換を加えず観測された水準のまま記録した対外純資産の原系列であり、KRED はいかなる変換も加えない。こう定義される対外純資産ポジションは、対外純資産(External Wealth of Nations)尺度として定式化されたものであり(Lane and Milesi-Ferretti 2001)、貯蓄・投資・経常収支・対外純資産の変動を結ぶ異時点間会計恒等式に基礎づけられる(Obstfeld and Rogoff 1995)。
この純残高は、それを構成する総資産・総負債ポジションとは区別される情報を担っており(Obstfeld 2012)、本系列が記録する総対外ポジションはその差として構成要素ごとに構築される(Gourinchas and Rey 2007a)。このポジションは、部門別貸借対照表が規定する金融貸借対照表項目である(Goldsmith, Lipsey, and Mendelson 1963)。この項目は、資金循環会計のなかで作成され(Copeland 1949)、最初の部門別実証構築として具体化され(Copeland 1952)、社会会計体系へ統合される(Stone 1966)。各対外債権と負債は、実務上の部門・商品分類として整理され(Dawson 1996)、諸経済にまたがる本ポジションの標準的な構築法が与えられている(Lane and Milesi-Ferretti 2007)。
ここで合算される対外資産と負債は、長期にわたり測定・整合化された信用・債務残高の国境を越えた対応物である(Schularick and Taylor 2012; Jordà, Schularick, and Taylor 2017)。純残高が正であればその経済は純対外債権国であり、負であれば純対外債務国である。
算出方法
KRED は KRNIIP に再基準化・デフレート・平滑化・年率化・季節調整のいずれも加えず、作成されたままの四半期ポジションを保存しており、ここでいう方法論はそうしたポジションが存在するに至る測定基盤にすぎない。その測定基盤は、四重記入による源泉・使途の会計である(Copeland 1949)。これは部門別金融計算書として具体化され(Copeland 1952)、商品・部門分類として実務に成文化される(Dawson 1996)。
対外貸借対照表は、所得・資本・金融勘定の統合体の一面であり(Stone 1966)、年次の金融資産・負債計算書がその部門別の枠組みとなる(Goldsmith, Lipsey, and Mendelson 1963)。純ポジションは、総対外資産から総対外負債を差し引き、可能な限り市場価値で評価して推計される。この推計は、対外純資産法(Lane and Milesi-Ferretti 2001)、その多国拡張(Lane and Milesi-Ferretti 2007)、金融センター・直接投資ポジションに関する危機後の精緻化(Lane and Milesi-Ferretti 2018)に従う。
純計が依拠する総ポジションは、構成要素ごとに評価され(Gourinchas and Rey 2007a)、四半期間にその残高を再評価する国境を越えた収益率には測定上の落とし穴が存在する(Curcuru, Dvorak, and Warnock 2008)。利付商品が含まれる場合、その実効収益率は時間の価格の論理に従い(Fisher 1930)、そうした商品の残高加重集計は指数理論と利用者費用加重に基礎づけられる(Diewert 1976; Barnett 1980)。
経済学での応用
マクロ経済の指標として、対外純資産は一国が蓄積した対外の富と対外リスクへの曝露を要約する。対外純資産の変動は異時点間の貯蓄・投資バランスに結びつくため、持続的な経常黒字や赤字は純残高の増加や減少として現れる(Obstfeld and Rogoff 1995)。純ポジションは、総ポジションとともに今日の対外持続可能性評価の中心となる(Obstfeld 2012)。
ポジションは、貿易フローのみならず総資産・総負債の評価変動を通じても調整され(Gourinchas and Rey 2007b)、大規模な対外貸借対照表ではまさにその経路が直接測定される(Gourinchas and Rey 2007a)。対外純資産は国際比較が可能であり(Lane and Milesi-Ferretti 2001)、金融センター・直接投資ポジションは危機後にこれら残高の解釈を再編する(Lane and Milesi-Ferretti 2018)。
純計の背後にある対外資産と負債は部門別の信用・債務集計の国際的拡張であり、二つの長期データはレバレッジを危機に結びつける(Schularick and Taylor 2012; Jordà, Schularick, and Taylor 2017)。本ポジションは部門別金融収支アプローチのなかに収まっており(Copeland 1949; Stone 1966)、一部門の対外純請求権は国内の貯蓄・投資に照らして読まれ、国富会計のなかに位置づけられる(Goldsmith, Lipsey, and Mendelson 1963)。
金融市場での応用
市場参加者にとって、対外純資産は通貨リスクと対外資金調達リスクに関する貸借対照表的な読み取りである。大規模な純債務国であっても総ポジションから有利な収益率格差を得られ(Gourinchas and Rey 2007a)、その評価・収益経路の動学は対外勘定を通じて追跡される(Gourinchas and Rey 2007b)。国境を越えた債権・負債の推計収益率それ自体が誤差を含みやすいため(Curcuru, Dvorak, and Warnock 2008)、純ポジションからキャリーやヘッジの損益を推し量るたびにこの誤差が問題となる。
国別ポジションは相対価値・国家信用の比較の錨となり(Lane and Milesi-Ferretti 2007; Lane and Milesi-Ferretti 2018)、投資家が今日対外脆弱性の尺度として追う指標として確立された(Lane and Milesi-Ferretti 2001)。総・純ポジションはロールオーバー・評価リスクをともに示し(Obstfeld 2012)、悪化するポジションは対外調整を予告する(Obstfeld and Rogoff 1995)。
ポジションの利付部分は時間の価格としての金利概念で価格づけられ(Fisher 1930)、その残高加重集計は指数理論とディビジア利用者費用加重に従う(Diewert 1976; Barnett 1980)。その基礎となる請求権は、銀行信用集計と長期レバレッジ系列の対外対応物である(Schularick and Taylor 2012; Jordà, Schularick, and Taylor 2017)。
統計的検定
1994-10-01から2026-01-01までの126件の観測値にわたり、対外純資産は水準において1次和分系列であり、Dickey and Fuller (1979)検定がSaid and Dickey (1984)の形でp = 0.9341で棄却せず、Phillips and Perron (1988)検定がp = 0.822で同調し、Kwiatkowski et al. (1992)検定が定常性を棄却する。1階差分に対してLjung and Box (1978)のポートマントーはラグ4と8で白色雑音を棄却し、Q = 12.81とQ = 20.27、p = 0.012とp = 0.009である。Bai and Perron (1998, 2003)の手続きは平均において変化点を見いださない、これは差分した対象に対するAndrews (1993)のパラメータ不安定性の推論と整合する (Perron 1989)。
本系列は季節調整されていない月次の集計量であるため季節バッテリーが適切であり実施され、Hylleberg et al. (1990)のHEGY季節単位根検定とQS季節ポートマントー、季節ダミーFがCanova and Hansen (1995)と交差して季節単位根ではなく決定的な季節性を確認する (Beaulieu and Miron 1992; Ghysels and Osborn 2001)。
主要数値
| 最新値 (mil. USD) | 64048.60 (2026-04-01) |
|---|---|
| 前回比 | −689502.40 (2026-01-01) |
| 1年前比 | −942718.40 (2025-04-01) |
| 収録期間中の最高 | 1086440.20 (2024-10-01) |
| 収録期間中の最低 | -216006.30 (2007-07-01) |
| 収録期間 | 1994-10-01 – 2026-04-01 |
| 観測値数 | 127 |
| 日付 | 値 (mil. USD) | 変化 |
|---|---|---|
| 2026-04-01 | 64048.60 | −689502.40 |
| 2026-01-01 | 753551.00 | −132127.40 |
| 2025-10-01 | 885678.40 | −151477.40 |
| 2025-07-01 | 1037155.80 | +30388.80 |
| 2025-04-01 | 1006767.00 | −57056.40 |
| 2025-01-01 | 1063823.40 | −22616.80 |
| 2024-10-01 | 1086440.20 | +133268.10 |
| 2024-07-01 | 953172.10 | +110398.50 |
| 2024-04-01 | 842773.60 | +22832.40 |
| 2024-01-01 | 819941.20 | +14809.70 |
| 2023-10-01 | 805131.50 | −17237.60 |
| 2023-07-01 | 822369.10 | +23471.90 |
よくある質問
- 実質GDP成長率と対外純資産はどのような値ですか。
- 実質国内総生産の成長率と対外純投資残高であり、それぞれ公表された値を変換せずに収録しています。
- 実質GDP成長率は季節調整された値ですか。
- 源泉で調整された系列です。KREDはさらなる調整を加えませんが、ここで処理していないことが未調整の生データであることを意味するわけではありません。
- 対外純資産は何を表しますか。
- 居住者が保有する対外資産から非居住者が保有する国内資産を差し引いた残高です。プラスであれば対外純債権国であり、対外ショックに対する緩衝余力を測る基礎的な指標として使われます。