本文へスキップ
USTSY10Y2Y

米国国債 10年−2年 金利差

0.31%p
2026-10-23 時点 · 日次 更新

チャート

2025-10-232026-10-23

ひと目でわかる

この金利差は何を測る値ですか。

米国債の長い満期の金利から短い満期の金利を差し引き、カーブの傾きをひとつの数字に要約した値です。二つの脚は同じ日に同じカーブから読まれ、その差そのものがひとつの系列として公表されます。

二本の線が対になる二つの金利で、色が塗られた隔たりがその差、すなわちこの指標の値です。

逆転はどう読みますか。

値の低下は、長い金利が短い金利に比べて低くなったという算術的事実です。それが金利見通しの変化なのかリスク補償の変化なのかは、この値だけでは切り分けられません。逆転、すなわち値がゼロを割り込むことは市場が長く見つめてきた出来事ですが、この指標は傾きの記述であって、先行きの断定ではありません。

隔たりが狭まり、また広がっていく様子です。差の狭まりと広がりの流れそのものがシグナルです。

金融市場にはどんな影響がありますか。

この値への見方を映すポジションは、形の変化だけが残るよう二つの脚をデュレーションで加重して組みます。二つの脚の調達事情は満期ごとに異なるため、キャリーは利回りの見かけと違うことがあります。この指標自体は傾きの水準を記録するだけで特定の符号に解釈を与えず、先を見る景気後退の問いは、カーブを分解して扱う別建ての確率系列が担います。

二本の線が交差すると差の符号が反転します。この符号反転こそ市場が注視する局面転換です。

詳細情報

概要

10年と2年の米国国債利回りの差として公表される値で、カーブの傾きを測る慣行的な尺度です。

定義

USTSY10Y2Y は、米国国債の10年固定満期利回りから2年固定満期利回りを差し引いた差を%ポイントで表し、いかなる変換も加えずに記録した原系列である。この差はそれ自体が一つの系列として公表され、公表されたまま記録されるため、KRED が一方の脚から他方を差し引くのではない。

二つの脚はいずれも同じ当てはめられたカーブ上で年限を固定して読み取られた額面利回りであるため、この値が測るのは額面利回りの傾きであって、フォワードレートの差でも、Fisher and Weil (1971) のデュレーションが依拠するゼロクーポン期間構造の傾きでもない。この区別は McCulloch (1971) の額面・ゼロクーポン変換から従う。各脚はそれ自体が Macaulay (1938) の最終利回りであり、だからこそ二つを比べることが成り立つ。

傾きが情報を担うのは、各脚が自らの期間にわたる予想短期金利の平均にプレミアムを加えた値だからであり(Hicks 1939)、傾き自体が当てはめられた形状の名を持つ因子でもある(Nelson and Siegel 1987; Svensson 1994)。二つの脚が同じ当てはめから出る以上、それが課税補正のスプラインであれ指数スプラインであれ Gürkaynak, Sack, and Wright (2007) が示した種類の日次の構成であれ、記録された差はその当てはめが推定量に依存する性質をそのまま引き継ぐ(McCulloch 1975; Vasicek and Fong 1982; Bliss 1997)。

短い脚は緩和ないし引き締めの一局面全体が織り込まれる時間軸に位置するため、この差は長い時間軸の価格づけを、市場がすでに織り込んでいる決定の並びと対比する。その並びが錨を下ろす運用目標は Bindseil (2004) が記述する。

したがってこの値の低下は、長い脚が短い脚に比べて低く価格づけられたことを述べるものであり、記録された数値それ自体は期待とプレミアムのいずれが動いたかを分けて示さない。

算出方法

KRED は USTSY10Y2Y に減算を含むいかなる変換も適用しない。この差は二つの脚から算出するのではなく公表されたまま記録されるため、再スケーリング・デフレート・平滑化・年率化・階差のいずれも行わず、以下に記すのはそのような差が存在するに至る測定の基盤である。

額面利回りとは、債券のクーポンと元本の現在価値を額面価格に等しくする単一の割引率であり(Macaulay 1938)、そのキャッシュフローのタイミングはゼロクーポン期間構造に基づく Fisher and Weil (1971) のデュレーションに要約される。二つの脚はいずれもその意味での額面利回りであり、同じ日に同じ当てはめから読み取られた二つの節点である。観測された価格から連続の割引関数を復元する道は、三次スプラインとクーポン課税の差を補正したその精緻化、あるいは指数スプラインであり(McCulloch 1971, 1975; Vasicek and Fong 1982)、パラメトリックな構成は代わりに水準・傾き・曲率の関数形やそのフォワードレート拡張を課す(Nelson and Siegel 1987; Svensson 1994)。その日次の運用版は Gürkaynak, Sack, and Wright (2007) が示し、競合する推定量は Bliss (1997) が互いに照らして評価する。

この種の当てはめは、直近発行の銘柄を外した価格から推定されるのが通例である。担保付調達の市場でスペシャル化した銘柄はカーブよりも高く価格づけられるからであり、そのスペシャル性は Duffie (1996) が定義する。二つの額面利回りの差を、その間の区間を張るフォワードレートに結ぶ恒等式は Hicks (1939) が与える。

経済学での応用

傾きが情報を担うのは、各脚が予想短期金利の平均にプレミアムを加えた値だからであり(Hicks 1939)、したがってこの差は二つの年限のあいだの区間に何が織り込まれているかを記録する。短い脚が錨を下ろす翌日物の運用目標について、その回廊と常設ファシリティは Bindseil (2004) が示し、運用枠組みを横断する設計は Borio (1997) が概観し、その金利の誘導は Bartolini, Bertola, and Prati (2002) がモデル化し、日次の決定は Hamilton (1996) が特徴づけた。2年で短い脚が繋ぎ止めているのは、今日の設定ではなくこれからの設定の並びに対する予想である。

値が負になるとき、その算術的な内容は長い脚が短い脚より低く価格づけられているということであり、これは一つのカーブの二点についての言明である。二つの脚は Macaulay (1938) の共通の利回り慣行の上で、Gürkaynak, Sack, and Wright (2007) が示した種類の一つの日次構成から読み取られ、傾きは当てはめられた形状の第二の因子である(Nelson and Siegel 1987; Svensson 1994)。

どの読みにも二つの測定上の留保が伴う。この値は Fisher and Weil (1971) のデュレーションが依拠するゼロクーポン金利の差ではなく額面利回りの差であって、その区別は McCulloch (1971) の変換が定める。また二つの脚が一つの当てはめから出るため、記録された差は採られた推定量とともに動く(Bliss 1997)。KRED はこれとは別に、モデルで分解した傾きと短期のフォワードスプレッドから近い将来の景気後退確率を推定しているが、それはここに記録される差とは別の対象である。

金融市場での応用

この値に対する見方を表すポジションは、二つの脚をデュレーションで加重して建てたものであり、金利水準の平行移動が相殺されて形状の変化だけが残るように大きさを合わせる。その加重は Macaulay (1938) のデュレーションであり、ゼロクーポン期間構造に整合的な形では Fisher and Weil (1971) の尺度から得られる。

そうしたポジションが取引する対象は、当てはめられたカーブの傾きの因子である(Nelson and Siegel 1987; Svensson 1994)。McCulloch (1971) の額面・ゼロクーポン変換が示すとおり、ここに記録された額面利回りの差はポジションが実際に稼ぐフォワードレートの差ではないため、両者は本系列ではなくカーブを介して結ばれる。測定された値もまた、課税補正のスプラインか指数スプラインかによって動く(McCulloch 1975; Vasicek and Fong 1982; Bliss 1997)。

キャリーは調達が定める。二つの脚は年限によってスペシャル性の異なる担保付金利で資金調達されるため(Duffie 1996)、利回りの上では平らに見えるカーブ・ポジションもキャリーでは大きく正にも負にもなりうる。カーブが含意するフォワードレートは、各脚が年限を減らしていくことで生じるロールダウンを価格づける(Hicks 1939; Gürkaynak, Sack, and Wright 2007)。

統計的検定

1976-06-01から2026-07-27までの12534個の日次観測値に対して検定する対象は、米国国債の10年固定満期利回りから2年固定満期利回りを差し引いた金利差であり、この金利差はそれ自体が一つの系列として公表されるため、KREDが一方の脚から他方を差し引いて作るのではなく公表されたまま記録する。平均へ回帰する対象に趨勢項を当てはめることは定式化の誤りとなるため、決定論的項は定数に固定する。Said and Dickey (1984)のARMA整合的なラグ拡張形と情報量基準によるラグ長選択のもとで (Ng and Perron 2001)、Dickey and Fuller (1979)の拡張ディッキー・フラー検定は統計量−3.14298、p = 0.0235314で単位根を棄却し、ノンパラメトリックなPhillips and Perron (1988)検定も統計量−3.20856、p = 0.0194947で単位根を棄却する一方、KPSS定常性検定 (Kwiatkowski et al. 1992)は水準定常の帰無仮説を統計量1.40952、p < 0.01で棄却する。三つの手続きがそろって自らの帰無仮説を棄却するこの型は、一つの手続きだけが単独で反対に回る型とは異なり、強く持続しながら平均へ回帰する対象に特徴的な準単位根の不一致であるため、明確な和分次数は付与しない。GLSトレンド除去による検定力の上位化 (Elliott, Rothenberg, and Stock 1996)は本系列については計算しておらず、曖昧な判読はそのまま報告し、追加の手続きで判定を下すことはしない。

水準に対する1階の自己相関は0.998742であり、含意される半減期は550.468観測値である。これは記述的な持続性の要約であって和分次数の主張ではない。金利差そのものが候補となる定常な対象であるため、ポートマントーと平均シフトの探索はいずれも水準に対して行う。Box and Pierce (1970)の原型を精緻化したLjung and Box (1978)のポートマントー統計量は、水準に対してラグ10でQ = 123625、ラグ20でQ = 243672、いずれもp = 0.000で白色雑音の帰無仮説を棄却する。Bai and Perron (1998)の多重構造変化の手続きをBai and Perron (2003)の動的計画アルゴリズムで計算すると、水準の平均に5個のシフトが1983-12-16、1993-09-27、2001-03-30、2008-10-06、2016-04-13に見いだされる (Andrews 1993; Perron 1989)。ただし単位根の検定群はこの水準を定常とは認めていないため、水準のポートマントーと水準の変化点はいずれも強く持続する金利差の記述として読み、和分次数の主張としては読まない。

10年と2年の金利差である本信号は日次であり低整数の季節周期を持たないため、Hylleberg et al. (1990)の季節単位根の枠組みとCanova and Hansen (1995)の季節定常性検定は適用されず、意図的に実施しなかった (Beaulieu and Miron 1992; Ghysels and Osborn 2001)。

主要数値

主要数値 — 米国国債 10年−2年 金利差
最新値 (%p)0.31 (2026-10-23)
前回比0.00 (2026-10-22)
1年前比−0.22 (2025-10-23)
収録期間中の最高2.91 (2011-02-04)
収録期間中の最低-2.41 (1980-03-20)
収録期間1976-06-01 – 2026-10-23
観測値数12596
直近の観測値
日付値 (%p)変化
2026-10-230.310.00
2026-10-220.31−0.01
2026-10-210.32−0.01
2026-10-200.33−0.05
2026-10-190.38+0.03
2026-10-160.35+0.02
2026-10-150.33−0.04
2026-10-140.37−0.05
2026-10-130.42−0.02
2026-10-090.44−0.03
2026-10-080.47−0.04
2026-10-070.51+0.03

よくある質問

米国国債の長短金利差はどう定義されますか。
それ自体が一つの系列として公表される二つの国債カーブのスプレッドであり、いずれもカーブ上の二点間の距離を公表されたまま収録しています。
米国国債で他の満期の金利差がないのはなぜですか。
KREDは公表されたスプレッドを収録するだけで、二つの利回り系列を差し引いて新しい系列を作ることはしません。独自の系列として公表されていない組み合わせは、したがって対象外です。
米国国債の長短金利差の符号はどう読みますか。
カーブの傾きを示す記述的な指標です。KREDは水準を収録するだけで、特定の符号に解釈を与えていません。